中古車の大きな魅力は、幅広い選択肢のなかから選べ、気に入った車を安価で購入できる点です。とはいえ、中古なだけに失敗する恐れもあり、慎重に選ぶことが求められます。そこで、この記事では、中古車の特徴を踏まえ、購入にあたって失敗しないために押さえておきたいポイントやより安く購入するための方法などについて解説します。

1.まずは中古車の特徴を知ろう！

中古車の購入にあたっては、まずはどのような特徴があるか知ることが大切です。特徴を把握すれば、中古車を選ぶ際に注意すべきポイントもわかります。

1-1.中古車のメリット

中古車を購入する最大のメリットは、新車に比べて安価な点です。新車であれば経済的に厳しいグレードの車であっても、中古車であれば比較的手の届く価格となっていることは珍しくありません。それだけ選択肢が増え、そのなかから車を選べます。また、すでに販売を終了している車やレアな車など、お金があっても新車では手に入れられない車も、中古車であれば買えるチャンスがあるのもメリットの1つです。さらに、すでに在庫としてあるため、契約から納車までが比較的早い点も中古車のメリットといえるでしょう。新車の場合、購入してから納車まで長く待つこともよくあります。中古車購入ではそのようなストレスはありません。

1-2.中古車のデメリット

新車の場合、好みの色や内装、装備などを選ぶことができます。純正カーナビなどのメーカーオプションを付けたいといった要望にも対応可能です。しかし、中古車の場合は今あるなかから選ぶため、自分好みにカスタムすることはできません。選択肢は多いものの、望むグレードに好みの色、欲しい装備などの条件がすべてマッチした車を選ぶのは難しいことがあります。また、中古車ということは、一定期間誰かが乗っていたということです。誰がどのような乗り方をしていたかわからないため、車のコンディションの状態に不安が残る点も中古車のデメリットといえるでしょう。

以前の所有者が丁寧に乗ってきたのなら良いですが、荒っぽい乗り方をしていた場合、故障する確率も高くなります。たとえ走行距離がそれほど長くなくても、必ずしもコンディション良好とは限りません。オイルなど消耗品の交換時期が早く、新車よりメンテナンス費用がかかる傾向があります。

2.中古車選びで押さえたい5つのポイント

中古車は、安価で購入できて選択肢も多くすぐに納車できる一方、カスタマイズが難しくコンディションに不安があるのが特徴といえます。これらの特徴を理解したうえで中古車を選ぶことが大切です。ここでは、失敗しない中古車選びのために押さえておくべきポイントを5つ紹介します。

2-1.その1.車を購入する目的・用途を明確にする

まずは、中古車を購入する目的や用途を明確にしましょう。これは、車に乗る人数や用途によって最適な車種が異なるからです。たとえば、日常の買い物に使いたいのか、通勤で乗りたいのか、週末に家族そろってレジャーに出かけたいのかでは合う車は必然的に異なります。普段使いなら小回りの利くセダンや軽自動車が便利で、レジャー用に購入するならステーションワゴンやミニバンなどが向いているでしょう。「いつ」「誰が」「何のために」乗る予定なのかを明確にすることで、車種が絞り込め、おおよそ必要な予算もわかります。用途に適した車を選べば、購入後に持て余すこともなく活用できるでしょう。

2-2.その2.走行距離をチェックする

当然ながら、車は使用すればするほど消耗が進むものです。そのため、走行距離は車の状態を判断する重要な指標となります。国内における標準的な走行距離は、年間で8000～1万kmです。走行距離が長くなるほど、価格も安くなります。とはいえ、登録から2～3年以内かつきちんと整備記録のある車で走行距離が4万km以内なら、それほど心配はいらないでしょう。5万kmほど走ると、車はブレーキやバッテリーなどの価格の高い消耗パーツの交換時期に来ています。そのため、走行距離が5万km程度ある車の購入を検討しているなら、消耗パーツが交換されているかを確かめることが大切です。

なお、必ずしも走行距離が短ければ車の状態も良いというものではありません。まれに、「登録から10年近く経つにもかかわらず走行距離は1万km程度」というような中古車が出ることがあります。このような年式に比べて極端に走行距離が短いケースは、少し注意したほうが良いでしょう。なぜなら、長期にわたって放置され、メンテナンスを受けていない可能性があるためです。もちろん、セカンドカーなどでたまにしか乗らなかったために走行距離が短いだけで状態が良い車もあります。

2-3.その3.車検までの期間を確認する

車検期間がどれだけ残っているかを確認することも大切です。一般に、中古車は車検が切れていることが多く、期間が残っていても短いものです。車検が切れているなら購入したときか購入したあとに整備を受ける必要があり、別に費用が発生することがあります。また、車検期間が残っていても、短ければ購入してすぐにも必要になるでしょう。中古車を購入するときは、本体だけでなく、トータルでいくらかかるか、適正な価格なのかを判断することが大切です。

2-4.その4.相場より安すぎる車は避ける

中古車の価格にも、一定の相場はあるものです。年式や走行距離にそれほど違いがないにもかかわらず、同じ車種の一般的な相場価格と比べて極端に安い場合は、車両の状態に何か問題があるのかもしれません。これまでに修復歴や事故歴がないか、過去の履歴を調べると良いでしょう。また、異音や異臭がしないか、直接確認することも不可欠です。一見何の問題もなく見えても、たとえばエンジンをかけたときやギアをいれたとき、タイヤを動かしたときなどにおかしな音がしたり、おかしな臭いがただよったりすることがあります。異音や異臭がするということは、少なくとも正常な状態ではありません。購入は避けたほうが無難です。

とはいえ、安い車のすべてが怪しいわけではありません。たとえば、カーナビやETCといった標準的な装備がついていないことが理由で価格が安くなっているケースもあります。安い理由が明確で納得のいくものである場合は、心配は不要でしょう。ただし、車両の本体価格が安くても、なかには理不尽に高い諸費用を上積みして高額な支払総額を要求する業者もいます。本体価格だけでなく、車検装備費用や諸費用、手数料を含む総額がいくらになるかもきちんと確認することが不可欠です。

2-5.その5.動作不良がないか確認する

購入後に不具合が発覚して余計な修理費用がかかることのないよう、購入前に十分に確認することも重要なポイントです。特に、パワーステアリング、ウィンカー、ワイパー、パワーウィンドウなどの電装系の動作に不備や違和感がないか、よく確かめておきましょう。可能であれば、実際に動作させて確認することが望ましいです。試乗してエンジンがスムーズにかかるか、ハンドル操作はなめらかか、乗り心地に問題はないかなども確かめられれば、より安心できるでしょう。もし、何かしっくりしないものを感じるようであれば、購入を止めたほうが無難です。

3.中古車をお得に購入する方法は？

ここでは、中古車をよりお得に購入する方法を紹介します。

3-1.購入のタイミングを見極める

購入を急ぐ理由がないのであれば、中古車が安くなる時期を待つのも1つの方法です。一般に、車は3月の決算期や6月・12月のボーナス時期になるとセールが開催されることが多く、安くなる傾向があります。また、4～5月の春先も狙い目です。春先は多くの人が進学や就職、異動などで新生活が始まる時期で、それに伴ってこれまで乗っていた車を手放す人、新たに購入しようとする人が増えます。そのため、中古市場の流通が盛んになり、値段が下がりやすくなるのです。さらに、車のモデルチェンジ直後も、以前のモデルの値段が下がって買いやすくなります。

3-2.中古車の購入にかかる諸費用を削る

中古車は、本体価格以外にも手数料などの諸費用が別途発生します。車両購入にかかる消費税などを削ることはできません。しかし、費用の種類によっては工夫次第で抑えられるものもあります。たとえば、車庫証明は自分で管轄の警察署に出向いて申請すれば取得できます。車両の名義変更も自分で行うことが可能です。手間や時間がかかるため多少面倒ではあるものの、自分で行えば代行手続き費用は発生しません。納車費も、自分で契約した店舗に出向いて引き取れば支払いは不要です。

また、自動車取得税は車の取得価格に3％（軽自動車は2％）をかけて算出されます。年式の古い車を選べば車両価値が低くなる分、自動車取得税の金額も抑えることが可能です。このように、諸費用をうまく節約することで購入費用を抑えられます。販売店に内訳を詳しく確認したうえで、削れそうな部分があれば交渉するのがおすすめです。

3-3.個人売買サイトを利用する

中古車は、販売店の実店舗で売買するものとのイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、実は、中古車は個人売買サイトを通して個人から買うこともできます。個人売買サイトを活用する大きな利点は、手数料がほとんどかからず、実店舗で購入するより安くなる可能性が高い点です。ただし、購入前に車の状態が把握しづらく買ったら不具合だらけだった、購入後に名義変更をしてもらえないといったトラブルが起こることもあります。このようなトラブルを避けるためには、サポート体制やシステムが整っている、車の個人売買に特化したサイトを利用することが大切です。

SHIFTGATEなら、専任のコンシェルジュから個人間売買のさまざまなステップにおいて手厚くサポートが受けられます。こちらの名前を出す必要がなく匿名で取引ができる、オリジナル売買システムがあるなど便利なサービスが利用できる点も大きな魅力です。さらに、希望すれば有償でメーカー保証を継承することもできます。

ポイントを押さえて理想の一台を見つけよう！

中古車は、一度購入すると不満があるからといって簡単に返品したり買い替えたりすることはできません。失敗してあとで悔やむことのないよう、慎重に選ぶことが大切です。SHIFTGATEなら、専任のコンシェルジュがついて購入に必要なさまざまなアドバイスやサポートを行います。中古車の購入が初めての人でも安心できるでしょう。今回紹介した内容を活かし、SIFTGATEで理想の1台を見つけてください。