ステータス性のある高級輸入車に憧れを抱きつつも値段が高すぎて手が出ないという人は多いのではないでしょうか。しかし、中古車ならお手頃価格で買うことも決して不可能ではありません。問題はどのような車をどういった方法で購入するかです。それらの疑問を解消するべく、本記事ではおすすめのメーカーや具体的な購入方法などについて解説していきます。

1.高級輸入車を安く買うなら「中古車」が狙い目！

中古車を選択すれば、高級輸入車であっても安く入手することは十分可能です。この段落ではその理由や中古車を選択することのメリット・デメリットについて解説していきます。

1-1.中古の高級輸入車がお手頃価格の理由

海外の自動車は日本車にはない高級感やスタイリッシュなデザインにより、車好きの人の間で高い人気を有しています。一方で、その価格も高級なイメージに見合ったものであり、なかなか手が出ないというのが実際のところです。しかし、新車にこだわらなければ安く購入する方法がないわけではありません。実は、高級輸入車というのは中古になると価格が一気に下がることが多いのです。その最大の理由は国産車に比べて需要が少ない点にあります。つまり、中古車店で輸入車を求める顧客があまりいないので、買取時の査定額も安くなりやすいというわけです。

そもそも、なぜ需要が少ないかといえば、国産車より故障しやすい・修理代やガソリン代が高いなどといった負のイメージが強いからです。さらに、輸入車を新車で購入しても消耗品の交換サイクルが国産車と比べてかなり早いので、コストがかかりすぎるという理由で手放してしまうオーナーが多いことも査定額の安さに結びついています。そして、安く買い取られた高級輸入車が中古市場に出れば、当然、販売価格も割安なものになります。

1-2.中古高級輸入車を買うメリット・デメリット

輸入車を中古で購入する最大のメリットはなんといってもその安さにあります。とても手が出ないような価格帯で売られている高級輸入車をお手頃価格で手に入れることができるというのは魅力的です。具体的にどのくらい安くなるかは車の種類によっても異なりますが、新車と正規ディーラーが取り扱う認定中古車では300万円近い差がでるケースもあるほどです。また、選択肢の幅が広がるという点も見逃せません。新車の場合、購入できるのは基本的に現行モデルのものだけです。それに対して、中古車なら旧モデルや年式の古いもの、あるいはレアな輸入車を買える可能性があります。

さらに、納車が早いというのも大きなメリットです。もっとも、新車も中古車も登録手続き自体は10日前後と大きな違いはありません。ただし、新車は契約をしてから製造する受注生産が基本なので在庫がなければ3カ月以上かかる場合があります。中古車なら現物を見てからの購入になるため、前述の手続きさえ終わればすぐに納車することが可能です。

一方で、高級輸入車の中古購入にはデメリットも存在します。まず、すでにメーカーの保証期間が切れている可能性がありますし、残っていても新車に比べるとその期間はかなり短くなってしまいます。そうなると、いくら安く購入したとしても修理費やメンテナンス費用などがかさみ、長い目でみると割高になってしまうリスクは決して少なくないのです。そのうえ、消耗品のメンテナンスがされていないものを選んでしまうと、車検時に全交換をする羽目になり、出費はさらに跳ね上がることになります。

2.お得に買える人気高級輸入車メーカー3選

高級輸入車と一言でいってもさまざまな種類があります。そのなかで、実際に売買されている車にはどのようなものがあるのでしょうか。よく知らないという人のために、世界的に人気の高いメーカーを3つ挙げ、それぞれの車のセールスポイントや価格などについて解説していきます。

2-1.1.BMW

BMWは自動車王国であるドイツが誇るトップブランドの一つであり、日本でも高級輸入車として絶大な人気と知名度を誇っています。なかでも特におすすめなのが1シリーズやセダンタイプの3シリーズです。まず、1シリーズは初心者向けの車だといえます。見た目はコンパクトカーで一般的な高級車のイメージとは少々異なりますが、フロントには特徴的なキドニーグリルが採用されており、一目でBMWだとわかります。そのうえ、走行性能や快適性が非常に高く、コンパクトサイズであってもこれが高級車であることを実感させてくれます。

一方、セダンタイプの3シリーズは50：50という理想的な前後の重量配分により、ハンドリングの際に車との一体感を実感できるのが魅力です。ラグジュアリーなセダンでありながら走りの軽快さを併せ持つ3シリーズは車好きの人にとってはピッタリの選択肢だといえるでしょう。それに、両者とも流通量が多いうえに輸入車としては性能が高いことからコスパの良さが魅力となっています。具体的な購入価格は一概にはいえないものの、3年落ちで200万円を切っているものも珍しくないうえに、安いものだと130万円ほどで購入できるケースもあるのです。

2-2.2.メルセデスベンツ

メルセデスベンツといえば高級輸入車の代名詞というべき存在であり、BMWと並ぶ人気を誇っています。また、高額のイメージがあるので、とても手が出ないと諦めている人も多いのではないでしょうか。ところが、このメルセデスベンツも中古で探せばお手頃価格で購入することができるのです。また、流通量が多くてボディバリエーションやエンジンタイプも豊富であるため、車種の選択肢が多いのもうれしいところです。具体的な値段はモデルによっても変わってきますが、中古なら平均で200万円ほどになります。しかも、コンパクトカーなら150万円前後で買える場合があります。

おすすめは高級感とスポーティな格好良さを併せ持つAクラスです。メルセデスベンツといえば安定性重視のどっしりとした乗り心地を連想しがちですが、このAクラスはきびきびとしたハンドリングを実現し、スポーティな乗り心地を提供してくれます。

2-3.3.ポルシェ

同じ高級輸入車でも走行性能にこだわりたいというのであれば、スポーツカーの人気ブランドであるポルシェがおすすめです。ポルシェといえばスーパーカーのイメージが強いので雲の上の存在だと思う人もいるかもしれませんが、中古車であれば手が届く車種は存在します。たとえば、高級SUVの定番ともいえるカイエンの場合、旧型なら200万円、新型でも300万円ほどで購入することができます。カイエン自体はスポーツカーではありませんが、「背の高いスポーツカー」との異名を取るほどにその走りは卓越しており、スーパーカーにも匹敵するポテンシャルを有しているのです。

また、もっとスポーツ―カーらしいデザインの車に乗りたいというのであれば、ボクスターという手もあります。これぞスポーツカーといった外観をしているうえに、走行距離次第では100万円前後で入手できる点が魅力です。

3.高級輸入車を中古で買う方法

高級輸入車を購入する際にはどういった方法で買うかが重要になってきます。そこで、この段落では主な3つの方法をピックアップし、それぞれのメリットやデメリットについて紹介していきます。

3-1.高級輸入車の正規ディーラーから買う

なるべく状態の良い車を手に入れたいのなら、輸入車を扱っている正規ディーラーがおすすめです。なぜなら、正規ディーラーは第三者機関によって厳しい条件の検査や点検を受けた認定中古車のみを販売しているからです。認定中古車は普通の中古車より故障する可能性が低いので安心して乗ることができます。そのうえ、保証内容が充実しており、万が一トラブルが発生しても購入したディーラーに持ち込めばすぐに対応してくれます。慌てて修理工場を探さなくてもよいのは大きなメリットだといえるでしょう。ただし、中古車の価格はその分高額になりますし、保証を受けた際の整備代なども安くはないため、維持費がかさんでしまいがちなのがデメリットです。

3-2.高級輸入車を扱う中古車販売店で買う

中古車販売店は正規ディーラーと比べて販売価格が安いのが何よりの魅力です。それに、特定メーカーの車種しか扱っていない正規ディーラーとは異なり、多くの車の中から自分の好みのものを選ぶことができるのもメリットだといえます。その代わり、自動車メンテナンスは販売店独自の基準で行っているため、認定中古車より状態が悪くて故障しやすい車も少なくありません。もし、車の目利きに自信があるというのなら、安くて品質の良いものを選ぶことも可能ですが、そうでなければ、どうしても不安が付きまとってしまいます。したがって、購入後のトラブルを極力避けたいのであれば、車種や見た目の状態だけでなく、サポート体制や整備工場の有無なども確認したうえで車を選ぶことをおすすめします。

3-3.個人間売買サイトで買う

ディーラーや販売店などで中古車を購入した場合、買い手と売り手の間にいくつもの業者が入って保管スペースや人件費、あるいは店舗等の運営管理費などが上乗せされてしまいます。したがって、高級輸入車の購入費用をできるだけ抑えたいというのなら、仲介サイトやオークションを利用して個人間で取引するというのも一つの手です。そうすれば、間に業者が入らず、マージンが上乗せされることもないため、それだけ安く購入できます。

ただ、個人間取引の場合は品質保証がないうえに、各種手続きもすべて自分で行わなければならないので、トラブルが生じやすいという問題があります。たとえば、「名義変更をいつまでたってもしてくれない」「入金したのに納車してくれない」「購入後に不具合や故障が見つかった」などといった具合です。そうした事態を避けるにはシステムが整備されたサービスを選ぶことが重要になってきます。その点、SHIFTGATEなら車ごとの詳細な情報が明記されているうえに、「コンシェルジュのサポート」「匿名取引」「有償保証」「オリジナルの売買システム」などの便利なサービスも満載なので安心して取引することができます。

4.中古高級輸入車選びで注目したいポイント

問題のある中古車をつかまされないためには車選びの段階で注意すべきポイントがいくつかあります。まず、頻繁にオーナーが変わっている車は状況の見極めがしづらいので避けるのが無難です。また、故障のリスクをなるべく下げたいのなら、初度登録から5年以内で走行距離5万キロ以内という条件に該当するもののなかから選択することをおすすめします。さらに、中古の高級輸入車は国産車などよりも丁寧なメンテナンスが必要になるため、保証やアフターサービスが充実したものを選ぶと安心です。

それから、ハンドルの位置の問題があります。日本は左側通行なので右ハンドルのものを選んでしまいがちですが、おすすめなのは輸入車本来の位置である左ハンドルの車です。なぜなら、もともと左にあったハンドルを右に改造したものは操作性が悪くなっている可能性が高いからです。そのうえ、輸入車は左ハンドルの方が人気ですし、右ハンドルと違ってそのまま海外輸出もできるので長く乗っても価値が下がりにくいというメリットがあります。

高級車をお得に購入して憧れのカーライフを楽しもう

新車では購入が難しい高級輸入車でも、中古車なら幅広い選択肢の中からお手頃価格のものを見つけられる可能性があります。ただし、購入後のトラブルを避けて上手な買い物をするには中古輸入車ならではの特徴を理解し、それを踏まえてなるべく多くの情報を収集することが大切です。そのうえで、自分に合った購入方法を選択するようにしましょう。